各国の比較文学研究史
——イギリス
1 18世紀啓蒙主義の時代
2 マシュー・アーノルドの批評観
3 英文学の中の比較文学
4 イギリス比較文学会の誕生
1 18世紀啓蒙主義の時代
イギリスでは、18世紀の啓蒙思想の時代に、文化交渉に対する関心が見られる。1774年にトマス・ウォートン(Thomas Warton, 1728-90)が出版した『英詩の歴史』全4巻の第1巻には、「ヨーロッパにおける空想物語の起源」という論考が置かれ、アーサー王伝説のような空想物語の超自然的な要素のいくつかは、十字軍を経由して、アラブからヨーロッパにもたらされた、という説が記された。同じ年にジェイコブ・ブライアント(Jacob Bryant, 1717-1804)は『新しい体系、あるいは古代神話の分析』で、各地の神話に共通して洪水の記録が存在することに注目し、キリスト教が各地へ伝播するにつれて堕落し、現在の諸宗教になった、とみなした。1784年には、ウィリアム・ジョーンズ(William Jones, 1746-94)が「ギリシア、イタリア、インドの神々について」を発表し、イエス・キリストとヒンドゥーの神であるクリシュナとの間に類似が見られることを指摘し、キリスト教もキリスト教以外の宗教も共通の祖先を持つ、と述べた。これらの説は、当時の正確性を欠く限られた資料から組み立てられており、荒唐無稽なところがあるが、地平線の遥か彼方にまで想像力を広げて、文化的な事象の全体像を把握しようとする姿勢が見てとれる。1728年にイーフリイム・チェインバーズ(Ephraim Chambers, 1680?-1740)の『百科事典、または学術の万能辞書』、1755年にサミュエル・ジョンソン(Samuel Johnson, 1709-84)の『英語辞典』が世に出ており、知識の体系化が始まっていた。
19世紀になると、ヘンリー・ハラム(Henry Hallam, 1777-1859)が『十五、十六、十七世紀ヨーロッパの文献紹介』全4巻(1838-39)を出版する。ハラムは序文で、同じ時期に様々な分野でどのような著作が世に出ており、それらがどのように互いに依存しあっているかを見渡す書物が見当たらないので、自分で作ることにした、と述べる。ハラムはliteratureという単語を、道徳、政治哲学、法学、詩、演劇、散文、自然科学を含む広い意味で使った。現在のイギリス、フランス、オランダ、ドイツ、イタリア、スペインなどで出版された著作が、50年を単位として分野ごとに分類され、その概要が紹介されるという形式である。ミルトンとダンテを比較して、ダンテの天国は光と音楽と運動を基調として描かれているが、ミルトンの天国はそれほど霊的ではない、という記述が見られる。
2 マシュー・アーノルドの批評観
英文学の批評史において大きな位置を占めるのはマシュー・アーノルド(Matthew Arnold, 1822-88)である。アーノルドは1851年から1886年まで視学官としてイギリスの教育行政に関わり、1857年にオクスフォード大学詩学教授に就任した。1857年11月14日に行われた就任講義「文学における近代的要素について」の冒頭で、アーノルドは高慢、怠惰、憤怒、利己からの解放という仏教の教えを話題にした後、複雑な現在に対処するためには「知性の解放」(an intellectual deliverance)が必要である、と述べる。アーノルドによれば、「知性の解放」は過去と現在を理解し、偉大な時代の偉大な文学を知ることによって達成される。アーノルドは五世紀のアテネをそのような偉大な時代と位置付けた。アテネには殺し合いがなく、安らぎと自由があり、寛容の精神が育まれ、古代ではあるが、モダンである、とアーノルドは言う。そしてアテネの高度な文明を反映して、政治的にも、社会的にも、道徳的にも成熟した人間の姿を描いたソフォクレスの詩を偉大な文学とみなした。アーノルドによれば、ローマはアテネに匹敵する高度な文明を達成したが、それに見合う文学がなく、エリザベス朝は殺し合いに明け暮れた時代である。アーノルドの「知性の解放」とは、偉大な時代の偉大な文学を知ることで、現在を相対化し、よりよい時代と文学のあり方を考えること、と言い換えることができる。
アーノルドは「現代における批評の機能」において、批評を「世界で知られ、考えられてきた最良のものを学び広める公平無私な努力」と定義した。「公平無私」(disinterested)という形容詞が入ったのは、当時の各種文芸雑誌の政治的党派性を意識したものと思われる。最良のものを学び広めることは、正しく新しい思想の流れを作ることにつながる、とアーノルドは言う。そのためには、イギリスの批評家は、英文学だけでなく外国の文学と思想を理解し、ギリシア、ローマと東洋の古事に精通しなければならない。古今東西の知的遺産を比較し、最良のものを学び、人としての完全性を追求することが、アーノルドの考える教養(culture)だった。
アーノルドの批評観は、英文学の講座の発足と連動する。当時のオクスフォード大学には英文科設置反対論があった。それは、コーパス・クリスティ・カレッジの学寮長で、道徳哲学教授であったトマス・ケイス(Thomas Case, 1844-1925)の次の言葉に集約される。「英文科が発足し、ギリシアとローマの人文学からではなく、ゴート族とアングロ・サクソン族の野蛮から学ぶことになるだろう。我々はルネサンスを逆転させようとしているのだ」。英文学が学問として成立するためには、英文学から学ぶべきものがあることを示す必要があり、アーノルドの批評観はそのような態度を体現した。
このような流れの中で、ハチソン・マコーレー・ポズネット(Hutcheson Macaulay Posnett, 1855-1927)の『比較文学』は浮き上がって見える。扉の著者紹介によれば、ポズネットは法廷弁護士であり、オークランド大学英文科教授であるが、『倫理、法学、政治経済学の歴史的方法』(1882)の著者でもある。ポズネットは、社会の進化と文学の変遷とが相関関係にあることを、ヨーロッパとアジアの歴史に基づいて示した。『比較文学』という表題があり、バジル・ホール・チェンバレンの著作を参照して、ギリシア悲劇の合唱隊と能の地謡との間に類似が見られるという指摘はあるが、対比研究でも影響・受容研究でもない。社会のあり方が部族、都市、国家へと進化するにつれて、文学では個人のあり方が深く広く描かれるようになり、それはアメリカのホイットマンに代表される、インドのカースト制度や中国の父系家族制度の下では、個人を主題とする文学は発展していない、とポズネットは述べる。ポズネットの関心は社会と文学の進化に関する法則にあった。
3 英文学の中の比較文学
アーノルドの批評観はエドワード・ダウデン(Edward Dowden, 1843-1913)とジョージ・セインツベリ(George Saintsbury, 1845-1933)に引き継がれる。セインツベリはエディンバラ大学英文学教授を務め、その著作は坪内逍遙に影響を与えた。『英文学論』の冒頭で、セインツベリは、文学の本質は個人の独自性に拠るところが大きく、分類と法則を扱う科学は文学に対して無力である、批評とは判断であり、判断の出発点は異なる文学の比較研究である、と述べた。セインツベリが編集した『ヨーロッパ文学時代史』全12巻は、6世紀から19世紀後半までのヨーロッパ文学の発展と相互作用を概観する試みであり、ハラムの『十五、十六、十七世紀ヨーロッパの文献紹介』を意識している。『ヨーロッパにおける批評と文学鑑賞の歴史』全3巻では、アーノルドの批評の定義を引用し、批評を行うためには比較しなければならず、比較するためには広く見渡すことが必要であり、同書はそのための見取り図である、と述べた。
ダウデンはトリニティ・カレッジ・ダブリンに新設された英文学講座主任を務め、著書『フランス革命と英文学』で、フランス革命が英文学に与えた影響を、ワーズワス、コウルリッジ、サウジーなどの詩人だけでなく、ウィリアム・ゴドウィン、メアリ・ウルストンクラフト、エドマンド・バークなどの思想家に基づいて論じ、思想史(history of ideas)を明らかにすることを目指した。セインツベリとダウデンに共通するのは、歴史に基づく実証研究、ヨーロッパ文化史を視野に入れた英文学研究、アーノルド由来の批評観であり、比較文学の影響・受容研究に近いものが初期の英文学研究に含まれていた、と言える。
ハロルド・ヴィクター・ラウス(Harold Victor Routh, 1878-1951)は「比較文学の未来」において、セインツベリの『ヨーロッパ文学時代史』を踏まえながら、俯瞰するのではなく、文学の展開が時代と場所によって、どのように異なり偏っているか、に注目することに比較文学の価値がある、と述べた。ラウスの『神と人と英雄詩』全2巻は、『イーリアス』、『オデュッセイア』、『ベオウルフ』、北欧神話、『ローランの歌』、『神曲』などをもとに、英雄と神々と運命の様々な描かれ方をたどっており、対比研究に通じる性質が見られる。なお、同書は副題として「比較文学研究」を掲げている。
ウィリアム・エンプソン(William Empson, 1906-84)の『曖昧の七つの型』も、英詩に見られる曖昧を分類し、類型化したという意味で、対比研究的な性質を持っている。伝記的事実や歴史を考慮せず、テクスト分析のみを行うという姿勢は、エンプソンの指導教員であったI. A. リチャーズ(I. A. Richards, 1893-1979)から受け継がれた。リチャーズが『文芸批評の原理』と『実践批評』で示した精密なテクスト分析は、批評こそが古き良き伝統を守るというアーノルドの批評観とともに、F. R. リーヴィス(F. R. Leavis, 1895-1973)が主宰した季刊文芸評論誌『スクルーティニー』に流れ込むことになる。
戦間期は、ロンドン大学、オクスフォード大学サマヴィル・カレッジ、グラスゴー大学などで外国文学を専攻した女性の研究者が、比較文学関連の著作を発表し始めた時期にあたる。バルダンスペルジェとアザールが編集し、パリで刊行した比較文学雑誌叢書(Bibliothèque de la Revue de littérature comparée)が受け皿になった。1924年のアリス・キレンから1933年のイーニッド・ダシーまで八名の女性の著者を確認することができる。
第二次世界大戦の時期には、ウェールズ大学カーディフ校の教員が中心となって、『比較文学研究』が刊行された。パリがドイツの占領下となり、『比較文学雑誌』(Revue de littérature comparée)が休刊になる。この緊急事態を受けて始まった事業であり、1946年まで全24巻が刊行された。
4 イギリス比較文学会の誕生
第二次世界大戦が終わると、高等教育の拡充が始まり、大学が新しく次々と設立され、社会学のような新しい分野が積極的に導入された。この流れの中で、イギリスで最初の比較文学の講座が1953年にマンチェスター大学に設置される。ヘンリー・ギフォード(Henry Gifford, 1913-2003)は著書『比較文学』の冒頭で、比較文学は独立した学問分野(discipline)ではなく、関心領域(an area of interest)である、と述べたが、1960年代から70年代のイギリスにおいて、比較文学は教育組織としても学問分野としても確立された、と言える。ジークベルト・プラワー(Siegbert Prawer, 1925-2012)が1973年に出版した『比較文学研究』は、ヴァン・ティーゲムやウェレックの著作を踏まえて、国民性と国民文学、受容と伝達、影響と類似と伝統、翻訳とアダプテーションなどの章を設けて比較文学研究のあり方を解説している。なお、プラワーは1939年にナチス・ドイツを逃れてイギリスへ渡り、ケンブリッジでドイツ文学を専攻し、バーミンガム大学、ロンドン大学などを経て、オクスフォード大学ドイツ文学教授に就任した。同じように、美術史家のエルンスト・ゴンブリッチ(Ernst Hans Josef Gombrich, 1909–2001)や数学者でありウィリアム・ブレイク研究者のジェイコブ・ブロノフスキー(Jacob Bronowski, 1908-74)は故郷を去ってイギリスへ逃れ、哲学者のカール・ポパー(Karl Raimund Popper, 1902-94)はニュージーランドを経由してイギリスに移り住んだ。
イギリス比較文学会(British Comparative Literature Association)が発足したのは1975年である。エリノア・シャファー(Elinor Shaffer, 1935-)編集の『比較批評』が1979年、スーザン・バスネット(Susan Bassnett, 1945-)編集の『新比較』が1986年に創刊され、2003年に『比較批評研究』に統合されて現在に至る。イギリス比較文学会は毎年ジョン・ドライデン翻訳大会(The John Dryden Translation Competition)を開催して、非英語圏の著作の英語への翻訳を奨励している。2002年には、シャファーを編者とする「ヨーロッパにおけるイギリス・アイルランド著述家受容叢書」(The Reception of British and Irish Authors in Europe)の刊行がコンティニュアム社(現ブルームズベリ社)で始まった。この叢書の「著述家」には、英文学史上著名な詩人や小説家以外に、アイザック・ニュートン、デイヴィッド・ヒューム、チャールズ・ダーウィンなどが含まれる。「世界の最良のものを学び広める努力」というアーノルドの批評観は、それ自体が持つ権威主義と排他性ゆえに、レイモンド・ウィリアムズ(Raymond Williams, 1927-2014)やテリー・イーグルトン(Terry [Terrence] Eagleton, 1943-)の登場とともに、姿を消して行った。大学と階級が結びついていたイギリスにおいて、比較文学研究史の変遷は文学研究の民主化の歴史でもあるように見える。
出典および関連文献:各国の比較文学研究史―イギリス
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