展覧会&カタログ評院生委員会

[おすすめ]「世紀末、美のかたち」展

・会期:平成23年9月17日(土)〜11月23日(水祝)
・会場:府中市美術館
・評者:伊藤 由紀

ミュシャのポスター、ラリックやガレのガラス工芸、ルドンやゴーギャンの絵画など全80点を、「自然とかたち」「文字を刻む」「異形の美」「光と闇」の4つのテーマで編成した展示です。

一部の濃色のガラス作品では、背面に細い鏡を置いて光源としており、これが劇的な効果をあげていました。斜めの位置からでは作品はほとんど不透明に見えるのですが、真正面に立ったときだけ、背面からの光が透けて、鮮やかな彩色や細部の意匠があらわになります。

これを体験した後では、カタログの写真にどうしても物足りなさを感じてしまいます。ぜひ会場でお楽しみください。駅からの道のりも街路樹が色づいて綺麗でした。

投稿者: 東大比較文學會 日時: 2011年11月15日 22:15

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