東大比較文学會
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『比較文學研究』第90号

『比較文學研究』第90号(特輯:雑誌メディアにおける視覚文化)が、2007年10月末に刊行されます。
定価は3,700円(税別)です。

以下は『比較文學研究』第90号の「編輯後記」です。

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編輯後記

○去る二〇〇六年一一月一〇日、駒場キャンパスで「雑誌メディアにおける視覚文化」と称するワークショップが開かれた。本号はそこで発表された論文(竹内、陣岡、前島、韓)を中心に編まれたものである。これに加え、前八九号所収の潘郁紅論文(『少年倶楽部』における漫画)と、本号の中山美穂子論文を並列して読んで下さるなら、視覚文化研究において改めて、雑誌という媒体がもった役割や言説形成が、明らかになってくるだろう。
 何れの論文においても、緻密で徹底した実証研究が基盤にあり、それぞれの分野の専門研究にも新資料を提示している。また絵画、挿絵、写真、映画、漫画・・・とジャンルを渉って展望するのも、比較芸術論を推進してきた当研究室ならではと思う。
○陣岡、中山両論文は、すでに審査終了ずみの博士論文の一部、前島論文も完成間近の博士論文の一部であることを追記したい。
○さて右のワークショップは、竹内信夫先生ご退職を記念し、先生ご自身の強いご希望により、最終講義に代わるものとして開催された。
 一九世紀フランス文学と仏教学の両足で立たれた先生の学問がなお現在進行中であり、その醍醐味が、わずかでも後進に引き継がれていることを、先号に引き続き今号でも読者が確認されれば、それに勝る喜びはない。
○大島氏による巻頭言では、世界における谷崎研究の最先端の動向を伺うことができ、非常に興味深い。小林氏の島田論連載とともに、今後ともこの雑誌で、比較研究の過去=未来を見通す視界を開いてきたいと改めて思う。
○改めてのお知らせで恐縮だが、東大比較文学会のホームページが、二〇〇六年四月より稼働している。
(http://www.todai-hikaku.org/)
会員からは、新刊の紹介、研究会等の告知などの投稿ができるので、ぜひ会員諸活動の交差点として活用して下さるよう、制作側の一人としてお願いしたい。院生委員会による展覧会およびカタログ批評なども掲載されている。
 またこの雑誌のバックナンバーすべての目次も掲載され、キーワードからの検索も可能なので、調査研究等にも役立つだろう。ホームページ自体についてのご意見・ご要望なども編輯委員会にお寄せ下さい。
(今橋映子)