研究動向: 根岸(東京都台東区)の子規庵で新出資料の調査(多摩美大との研究)をしました。
この資料は、正岡子規と彼の文学活動を支えた画家(中村不折、下村為山他)と俳人(内藤鳴雪、藤野古白他)の手による句画稿で、半紙119枚が6冊に綴じられています。資料年代は、子規が日本文学の近代化革新を企図し、推し進めた十年間(明治25~34年)に渉り、極めて興味深いものです。この中から、子規と不折の作品を中心に子規庵で展示し、関連シンポジウムを老舗笹乃雪で開催しました(2006年9月)。読売新聞、朝日新聞、東京新聞に関連記事が出ています。シンポジウムの様子は、多摩美大HPで配信されます。図録代わりの展示記録も近く刊行予定です。
今回の研究は、今橋映子先生に機会を与えて頂いたものです。貴重な経験をさせて頂きました。心より御礼申し上げます。