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[おすすめ]ウィリアム・モリス--理想の書物を求めて--

会場:明星ギャラリー(明星大学日野校 資料図書館2階)
会期:2019年3月22日~12月21日(3期に分けて展示替えあり)
評者:大西由紀
寸評:

非常勤先の大学で開催中の貴重書コレクション展をご紹介します。

明星大学では、ウィリアム・モリスによる私家印刷工房、ケルムスコット・プレスの出版物の大部分を所蔵しているそうで、それを年代順に約20点ずつ、3期に分けて展示するコレクション展が始まりました。

第I期の現在展示されているのは、『輝く平原の物語』(1891年)に始まる初期の刊本18点に、全会期を通して展示予定の『チョーサー著作集』(1896年)。展示ケースの背景にもモリス・デザインのファブリックが使われていて(これは賛否分かれそうですが)、どっぷりとモリスの世界に浸れます。しかもフラッシュなしなら展示室内でも写真を撮り放題。

IMG_1897.JPG

これは訪問時間帯にもよるでしょうが、平日の授業時間中に見に行ったわたしの場合は、展示室をほぼ貸切状態で、ガラスケースを舐めるようにじっくりねっとり見て回れました(注:舐めてません)。活字部分の紙面の凹み具合とか、オーナメントのつながりとか、気になるところを気の済むまで眺めさせてもらえたのがありがたかったです。

それだけに残念だったことのひとつが、特別展示のアルビオン印刷機(ミズノプリテック株式会社所蔵)にかかっていたのが、ケルムスコット・プレスっぽい書体ではなかったことです。同じものは用意できないにしても、もう少し雰囲気の近いものか、ごく定番の活字にしておけば、と思いました。もうひとつ、展示の英文キャプションで、アポストロフィーを使うべきところがいわゆる「マヌケ引用符」になっていたのだけど、美しい書物にまつわる展示でコレはありえない。とはいえ、キャプションの印象なんて一瞬で上書きされるくらいに、出品物の物量感が圧倒的ではありました。

一部出品物の図版を含んだ無料の小冊子と、全会期分の出品リストに加えて、無料のオリジナルグッズもいろいろ用意されています。『黄金伝説』(1892年)の紙面を使ったブックカバー、装飾頭文字を使った栞(全10種類)、特製ラベルデザインのミネラルウォーターなどなど。SNS投稿や、3つの会期すべてに来場してスタンプを集めた場合にも、グッズのプレゼントが予告されています。

IMG_1902.JPG
ブックカバーをA5サイズ、厚さ約1cmの本にかけてみました。右開きの本の表紙側にタイトルが来るようにレイアウトされています。

入場無料、要身分証提示。

なお、学期はじめの現在、多摩モノレールは一部時間帯でたいへん混雑します。ご来館の際は、近隣大学の1・2限開始時刻(9:00、10:45~50)の前後を避けていらっしゃることを、強く強くお勧めします。

大学プレスリリース

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