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生誕100年 ユージン・スミス写真展

会場:東京都写真美術館
会期:2017年11月25日〜2018年1月28日
評者:佐々木悠介
寸評:恵比寿の東京都写真美術館で、会期終了間際の「ユージン・スミス」写真展に行ってきました。

一番気になったのは「第1部 初期作品」の冒頭に展示されていたアメフトの写真で、今となってはごくありふれた構図のスポーツ写真で、いつどこで撮ったものかわかっていないらしく、「撮影地不明、1934-43年」となっていました。
しかし今日の目で見てありふれた構図のスポーツ写真だからこそ、正像の一眼レフはなかった時期にどんな機材で撮影したのかということと、スポーツ写真のクリシェが確立していない段階でこの構図はどこから来たのだろうかということを考えました。
選手にポーズをとらせて(つまりあまり動きのない状態で)撮ったのだとすれば技術的な疑問は解消しますが、構図の問題は残ります。絵画との関連も含めて、もう少しスポーツ写真を調べてみなければならないと思わされました。

堀江さんも言及されている「カントリー・ドクター」については、フォト・エッセイで最後の一枚として使われていた、コーヒーカップを手にした医師の写真に、フォト・エッセイのキャプションとは全く違うタイトルが付けられていたのを面白いと思いました。

展覧会カタログ(クレヴィス刊)も見ましたが、管見では学術論文として新しい研究成果を含んだものは掲載されておらず、レベッカ・A.・センフによる通り一遍のスミス紹介「論文」が載っているのみでした。また文献表はありましたが、一次資料のみで研究文献は掲載されておらず、この程度のカタログでは、ヨーロッパやアメリカの主要な写真美術館が刊行する展覧会カタログとは比ぶべくもありません。残念です。


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