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[おすすめ]オディロン・ルドン―夢の起源―

・会場:損保ジャパン東郷青児美術館
・会期:2013年4月20日(土)~6月23日(日)
・評者:西田 桐子

オディロン・ルドンの展覧会。日本においてルドンの作品を多数所蔵する岐阜県美術館のみならず、ボルドー美術館などから出品された作品も数多く展示されています。特に、前半部ではルドンの生まれ故郷ボルドーに焦点をあて、画家としての形成期を浮かび上がらせる工夫がなされています。

この十年程の間にルドンの展展覧会は何度か開催されていますが、私にとっては、2007年に渋谷Bunkamuraにて催された「ルドンの黒」展以来のルドン展となりました。以前の鑑賞の際には、暗いキャンバスに棲む「異形」の存在という印象が強く残ったのですが、今回は、若きルドンの少々拙い筆さばきから、自然科学への興味、植物学者や文学者らとの交遊まで、またそれらにともない変化する画法や画風などがよくわかる展示方式で、揺れ動き変遷してゆく画家ルドンを感じることができたように思います。

また、文学に関心がある方にとっては、ポーやボードレールを題材とした作品も展示されていますし、さらには、ルドンの作品を見ながら親交のあったユイスマンスやマラルメらの作品との関連や照応を夢想したりなど、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。

カタログも、色とりどりの花の絵とパステルピンクを基調とした表紙に、真白いカバーがかけられています。そして、そのカバーは「Redon」と型抜きされており、その名前の部分にだけ下の鮮やかな花の色が透けるという、従来のルドンイメージを覆すような愛らしいつくりとなっていますので是非手にとってみてください。

加えて、私が訪れた損保ジャパン東郷青児美術館は、新宿の高層ビルの42階で、絵を見る前に東京の街を一望し気分をリフレッシュすることもできました。
6月29日からは静岡市美術館にて、その後は岐阜県美術館、新潟市美術館などに巡回の予定となっております。


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