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[寸評]エドワード・スタイケン:写真の叙事詩

・会期:2007年10月9日~12月30日
・会場:Jeu de Paume (Paris)
・評者:佐々木 悠介

 皆様いかがお過ごしでしょうか。年末の大掃除の合間にこれを書いています。

 どう考えても注目の展覧会でしたが、年の瀬(というか会期)も漸う押し迫って、やっと観に行ってきました(このあと、スイス、イタリア、スペインに回るようです)。
今までスタイケンの仕事をこうして概観する機会は、個人的に持たなかったのですが、写真家スタイケンとしての位置と、展覧会を企画する時(とくにMOMAの写真部長として)のスタイケンの位置とが、噛み合うようで噛み合っていないこと、そしてそれがいかに噛み合っていないのかをあらためて実感しました。
 写真家スタイケンが撮った写真のジャンルは多岐にわたりますが、実は現代の写真の大半、つまり風景写真からポートレイト、コマーシャル・フォト、植物図鑑や昆虫図鑑、そして抽象的な合成写真、といったものの構図の原型が、彼の撮ったものの中にあるという気がします。
 そうした写真家としての、固定したスタイルのなさ、良く言えば、自由で実験的な精神とは別に、彼は第二次世界大戦中にMoMAでいくつかのプロパガンダのための大がかりな展覧会を成功させ、それによって戦後、MoMAの写真部長に就任し、やがて55年の「人間家族」展に至ります。「人間家族」展じたいは、私もカタログを見たりして多少勉強したことがありましたが、そこに至るまでの彼の政治的な流れをこうして概観できたのも、今回の展覧会の収穫でした。

 カタログが良い資料たりうるものでしたので、情報を差し上げたいと思って投稿したのですが、実は細かいことがよくわかりません。英語版(Edward Steichen: Lives in Photography)とフランス語版(Steichen, une épopée photographique)があり、日本のアマゾンには、
//www.amazon.co.jp/Edward-Steichen-William-Ewing/dp/0500543461/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=english-books&qid=1199037063&sr=1-4
が出ていて(Thames&Hudson、英語)と書かれていますが、私が持っているソフトカバーの英語版はFEP/ノートンのもので、ここに出ているのとは表紙の文字の色なんかが違います。中身は同じだと思うのですが。
フランス語版のほうは、
//www4.fnac.com/Shelf/article.aspx?PRID=1985514&OrderInSession=0&Mn=1&Mu=-13&SID=4a2dc5cb-c0a9-53ad-d67d-f34593cce6e1&TTL=311220071913&Origin=fnac_google_home&Ra=-1&To=0&Nu=1&UID=08d32e9b4-b320-17ff-bae0-37fa86535f3a&Fr=0
のようです。

図版が全て同じかどうか、会場の書店で確認しませんでしたが、掲載されているテキストは同じです。そこの店員は「多分英語版がオリジナル、フランス語版が翻訳だと思うけど...」と言っていました、が、オリヴィエ・リュゴン氏の論文も入っていますので、それはもしかしたらフランス語がオリジナルかも知れませんね。

曖昧な情報しか書いていないのに恐縮ですが、写真関係の方はカタログは是非。
(ところで英語とフランス語のタイトルの違い、複数形と単数形も面白いと思いませんか)


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